みちかけ
環境情報を付与されたプロダクトの製作とその価値の考察
Intuitive Information Display Systems Using Environmental Data
修士論文

message:作品イメージは追って公開します 2007/02/24
2004
論文
個人研究
クライアント :
要旨
現在、デザインやアート、テクノロジーといった分野において、「環境が内包する情報の価値」を明確にしていくことで、作るものの形や仕組みを再考する動きが見られる。この流れを受けて、本研究も電子メディアにおける情報表示インタフェースのありかたを考える。
日常生活における自分の身体の周辺には、たくさんの環境情報がとりまいている。そのことに気付き、実感する体験を、プロダクトのインタフェースデザインを通じて提供できないだろうか、と考えた。
情報家電に環境情報を付与して、その価値を考察する。その時、情報家電のインタフェースが持つ形状、素材、動作を考慮してどの情報をどのように付与するのかを決定する。その時「見立て」という方法を利用することで、日常生活に遍在していた生活用品に、今までとは違う印象を与える事ができるのではないかと考える。
本研究では一例として、モチーフを「月」に設定し、月の持つ情報をプロダクトのデザインに付与するという制作を行う。
光量や色彩の変化によって、月のみちかけの情報を表示する仕組みを持つランプ・液晶モニター・ドアで構成された照明プロダクトのシリーズ「みちかけ」を制作する。使用者が「みちかけ」に出会うことによって、月という存在が意識されるようになることを目標とした。
制作段階では、まず「月の質」を決定していると思われる諸条件を検証した。そして見立てを使って、月そのものではないプロダクトに、月のどの情報を、何を使用して、いかに表示することによって「月らしい」と感じさせるかという観点でプロダクトの形状や表示方法のデザインを決定した。
変化する情報をネットワーク技術で取得して、光量や色彩の変化として動作に反映させるシステムを制作した。
「みちかけ」は、部屋を照らす間接照明としての機能を持ち、なおかつ月の情報を表示するインタフェースとしての役割も持つ情報家電である。これらが生活空間にあることで、部屋の灯りが月の満ち欠ける周期と呼応する。そのことによって、自然環境と寄り添うように交感して生活するという価値観を提示した。
本制作での見立てを使ったデザインの方法は、情報の表示インタフェースのデザインを考えるのに有効な方法であると考える。
現在、デザインやアート、テクノロジーといった分野において、「環境が内包する情報の価値」を明確にしていくことで、作るものの形や仕組みを再考する動きが見られる。この流れを受けて、本研究も電子メディアにおける情報表示インタフェースのありかたを考える。
日常生活における自分の身体の周辺には、たくさんの環境情報がとりまいている。そのことに気付き、実感する体験を、プロダクトのインタフェースデザインを通じて提供できないだろうか、と考えた。
情報家電に環境情報を付与して、その価値を考察する。その時、情報家電のインタフェースが持つ形状、素材、動作を考慮してどの情報をどのように付与するのかを決定する。その時「見立て」という方法を利用することで、日常生活に遍在していた生活用品に、今までとは違う印象を与える事ができるのではないかと考える。
本研究では一例として、モチーフを「月」に設定し、月の持つ情報をプロダクトのデザインに付与するという制作を行う。
光量や色彩の変化によって、月のみちかけの情報を表示する仕組みを持つランプ・液晶モニター・ドアで構成された照明プロダクトのシリーズ「みちかけ」を制作する。使用者が「みちかけ」に出会うことによって、月という存在が意識されるようになることを目標とした。
制作段階では、まず「月の質」を決定していると思われる諸条件を検証した。そして見立てを使って、月そのものではないプロダクトに、月のどの情報を、何を使用して、いかに表示することによって「月らしい」と感じさせるかという観点でプロダクトの形状や表示方法のデザインを決定した。
変化する情報をネットワーク技術で取得して、光量や色彩の変化として動作に反映させるシステムを制作した。
「みちかけ」は、部屋を照らす間接照明としての機能を持ち、なおかつ月の情報を表示するインタフェースとしての役割も持つ情報家電である。これらが生活空間にあることで、部屋の灯りが月の満ち欠ける周期と呼応する。そのことによって、自然環境と寄り添うように交感して生活するという価値観を提示した。
本制作での見立てを使ったデザインの方法は、情報の表示インタフェースのデザインを考えるのに有効な方法であると考える。
参考資料:http://www.iamas.ac.jp/~rokaz02/michikake-okazawa.pdf
注釈:pdfデータ 10.2MB